2019年3月31日日曜日

[放送後記] 門倉啓太五段を迎えてのトークライブ

桜咲く東京の春。
この数日は満開を迎える桜を前に花冷えが続いている。
あと1か月足らずで平成が終わる。元号という制度による区切りでしかないものの、人々は平成として過ぎ去った30年を思い返す。時にして振り返ることも、自らの存在の確かさを証明するのに必要かもしれない。

近年の将棋ソフトの隆盛により、将棋は初手から点数がつけられ、リスクを許容する指し手が減ってきている。序盤で飛車をどこかの筋に振ろうものなら、すぐさまにマイナスを表示する。振り飛車党 冬の時代と言われ、ソフトに咎められても自らを信じる力を持つ者だけが序盤を創造する希望を託される。

その一人が、今回のゲストでもある門倉啓太五段である。

棋士とは何者か?を探るのが、ねこまど将棋チャンネルのミッションでもある。
ファン代表として、素朴な疑問を10の質問で聞いてみた。

1.       将棋界では一番背が高い
2.       ニックネームの「カドック」は気に入っている
3.       書道が得意だ
4.       対局の前日は良く眠れる
5.       対局の日の食事の注文は迷わないほうだ
6.       対局には必ず持っていくものがある
7.       棋書を書くのは好きだ
8.       将棋を覚えたら、まず振り飛車を指すべきだ
9.       将棋は先手が好きだ
10.    先手で78飛を指せば勝てる!

そして、2つの無茶ぶりにも答えていただきました。

1.新元号を予想してください!
門倉五段の答えは、「棋栄」という教科書のような回答。
「きえい」という読みは当たるかもしれません。
鬼影とか、鬼詠かもしれません。羽生さんという鬼が国民栄誉賞となる時代ですからね。

2.マニアッククイズ出してください!
プロ入り後の門倉四段(当時)が 2014年のA級順位戦 最終局 三浦-久保 が一番長かった記録係としての対局ということで、その終局時間は?というのが問題です。

 A. 2時
 B. 3時
 C. 4時

ちなみに、この時の一斉対局は静岡の浮月楼で行われ、通常の10時開始よりも1時間早く9時から対局が開始されています。
1時間以上も秒読みが続く大激闘で、正座で通した門倉先生も最後は疲れ切ったようです。




今回、新刊 「振り飛車の新機軸! 初手▲7八飛戦法」が発売されました。
振り飛車は、どのような戦型でも概ね相手を気にせず駒組みをできる利点があり、今回の初手 7八飛 は、更に先手駒組みを有利に進めようとする作戦です。




放送後の観客からの質問は駒組みに関することに集中しました。
ストロングです。
今回の客層は将棋に真面目に取り組む向上心の強い指す将です。素晴らしい。

講座の宣伝もします。
集中して覚えれば武器になること間違いなしです。


新元号がどうなるのか、新しい将棋界はどうなるのか、これからも楽しみですね。

(文 @totheworld)

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