2017年5月7日日曜日

Dreams Come Ture - 加藤一二三九段 77歳 いまだに広がり続ける無限の可能性

ねこまど将棋チャンネル vol.16 に加藤一二三九段にお越しいただいてトークライブを開催した。
最近では「ひふみん」の愛称でTVやインターネット放送に出演されていることを見ることが多い。4万人を越えるツイッターのフォロワーは、将棋を知らない人の割合のほうが多いかもしれない。将棋の実績もさることながら、功績という意味においても将棋界の巨人と呼ぶより他ないであろう。



何の疑いも持たずに前へ前へと進む様に、人は時として困惑する。
加藤九段は、いたってシンプルに、シンプルな情熱を切々と語り、そこに論理の破たんが一切生じない。シンプルというのはそういうことだ。

「現実的には無理だと自分でも分かっていますけど」
棋聖タイトル奪取に向けた発言は、NHK ノーナレのきっかけにもなった。
少し反省もする。

YouTube 公開放送後には、教室だけのトークもパワフルに進行。
本当は放送に乗せたいと思っていた〇×質問を行うことができた。

 1. 対局に集中するために、滝を止めさせたことがある
 2. 対局中に、将棋盤を割ってしまったことがある
 3. さらに、対局中に駒を割ってしまったことがある
 4. 77歳になった今でも、食欲が衰えない
 5. ツイッターが大好きである
 6. 公式対局2,500局以上あるが、どんな対局でも思い出せる
 7. 藤井聡太四段は、ウナギを食べれば、これからも強くなる
 8. 棒銀は無敵である
 9. 将棋を指しているときは、何時間であっても全く疲れない
 10. ひふみん先生にとって、将棋は天職である

(どの質問に〇と答えたでしょう?)

定番の質問にも快く答えていただき、会場は笑いが絶えない。
これがカワイイと言われる所以であろう。


両手指しの実演もしていただいた。
何度もピシッと響く駒音を聞かせていただいた。
こんな間近で加藤先生の駒音を聞ける機会はそうそう無い。

午後には講座を行い、終わった後には扇子数十本に丹念に揮毫を入れる。
「先生疲れないですか?」
「いやぁ、ひとつひとつ書いていくのは楽しいですよぉ。」
朝から加藤先生と共にしている私は、この頃には「これは化け物だ」と思い始めていた。
私のボキャブラリーが貧弱なせいもあるのだが、いや、ほかに表現しようが無かったのである。


1960年、当時20歳の加藤一二三八段が大山名人に挑戦した第1局の写真を向こうに、77歳となった加藤一二三九段が無心に筆を運ぶ。
半世紀超の隔世を経てもなお、将棋に対峙している。

77歳は夢を語る。
語ることで自分の道を切り拓いている。
自分の可能性を信じていることがパワーの源泉のように感じられた。
カトリックの洗礼を受けたということが、自らの人生観に深く影響を与えたというものの、誰しもがこのようになれる訳ではないだろう。

Dreams Come True を体現したような男。
そしてこれからも具現化していくであろう77歳。
私は77歳の大先輩をこう表現したい。
「末恐ろしい」


(ペン @totheworld)

ねこまど将棋チャンネル
登録お願いしますm(__)m