2017年4月23日日曜日

放送後記 長沢女流四段との時間

長沢女流四段に会うのは2回目。前回は3月に金沢文庫将棋サロンにチームで交流戦に行った際に偶然にも長沢先生がいらしており、懇親会で少し話をしていた。
そこから物事がトントンと進み、ねこまど将棋チャンネルへにご出演してたただくこととなった。

今回の大きな目的は、歌を歌っていただくということである。
しかし、単なる将棋教室で手持ちの機材しかない中でどのように放送に音を載せるのかという技術的な問題に課題がある。
案の定、当日は色々と問題が出た。そのため、編集作業を行って放送を再アップロードしている。

カラオケに行って音を取るというのが一番手っ取り早いのだけれども、歌だけの放送ではない。
信濃慕情 長沢千和子

そんな無音響設備の中で歌ってもらって、この上手さである。脱帽するしかない。
5月3日 tvk ハウジングプラザでの将棋イベントでは、歌の披露もあるとのこと。
住宅展示場で歌を聴くというのも不思議な感じがするだろう。

昭和の女勝負師。
ここにあり。

(文 @totheworld)







2017年4月21日金曜日

[告知] 長沢女流四段を迎えて ねこまど将棋ミートアップ 4/22(SAT) 19:00-22:00

夜に気軽に将棋を楽しみたいと思い毎月 2日と22日に、ねこまど将棋ミートアップと題した企画を続けている。とくに内容を決める訳でもなく、将棋を指したり、お酒を飲んだりという感じの集いだ。たぶん、ゆくゆくは「スナックまどか」にと目論んでいるが、本人は、せめて小料理屋にして、と言っている。まあ、店名はともかく、将棋というキーワードで集える空間というのを模索している。


ひょんなことから、4月22日の夜には長沢女流四段をゲストに迎えることとなった。
私は第2回電王戦世代なので、かつて活躍されていた方たちのことをほとんど知らない。名前を聞いたことがある棋士でもプロフィール写真しか見たことがない場合も多い。生で見たことがない棋士のほうが圧倒的に多い。
将棋界が今、どのような経済的状況になっているのかを正確には把握していないが、少なくともインターネット上やイベント集客の状況だけから考えると、地下アイドルレベルと同等と思われる。故に棋戦スポンサーは命綱であるということは容易に想像ができる。
それでも、私は将棋と棋士に価値を見出し、相応の対価が発生する仕組みを創成できるとも考えており、ねこまど将棋チャンネルが丁度良いテスティングの機会となっている。

ねこまど将棋チャンネルの生中継は、19:30-21:00 を予定しています。
ただ、ねこまど将棋ミートアップとしては、19:00-22:00 を予定しています。
前後の時間は、長沢先生との懇談を考えています。
例の歌も歌っていただく予定で、放送でも流しますが、これは生歌を聞いた方が絶対に良い。音響設備がないので、ちゃんとした音で放送に乗るのかは保証できません。我々はアベマやニコニコのようなリッチな設備は無いのです。
なので、ねこまど将棋教室まで来てほしいなと思っているのです。

(文 @totheworld)









2017年3月26日日曜日

内なる秘めた思い - カロリーナ・ステチェンスカ

意外なほどに小柄な彼女は静かにスタジオに現れた。
画面を通して見る棋士は大きく見える。その威圧感、特に対局時に盤にのめり込む姿を見ていると、とてつもなく大きく、遠い存在に思えることがある。
加えて、多くの日本人は残念ながらポーランドに馴染みが薄く、ヨーロッパ人は大柄な女性というイメージを勝手に持っているかもしれない。

カロリーナと@mcmaruyama

小雨の寒空となった東京の朝。羽織って来たコートを脱いでスーツ姿となったカロリーナの襟元には女流棋士のシンボルである駒桜のピンバッジが輝かしく飾られていた。
2017.2.20 貞升女流初段との戦いに勝った彼女は、仮免許と言われる女流3級から正式な女流棋士となる女流2級への昇級を果たしていた。将棋に出会い、将棋を始め、日本に渡って研修会に入り、何度も挫けそうになりながら、それでも諦めないで前進を続けた結果だ。

カロリーナは言葉を選んでから話をする。
上達したとはいえ日本語がネイティブではないので、スラスラと言葉を操れる訳ではない。だが、それが理由ではないような気がする。
元々彼女は思慮深く、軽率な発言はしない性格のように思う。
ちなみに、放送では紹介できなかったが動物占いでは「虎」(ネコ科)である。
(北尾まどかさんは狼)
今回、大きな言葉では言い表さなかったものの、将棋を日本国外に広めていく決意は固めているようだった。

手弁当で運営している虚弱な番組、ねこまど将棋チャンネルではあるものの、生放送という言葉は少々緊張感を伴う。今日のカロリーナも少し肩を強張らせていた。放送時間の30分を終えて、教室内だけのフリートークとなった時には、ほっとした表情と共に笑顔を見せてくれた。20代女性のチャーミングな笑顔だ。

放送終了後は昇級の一番となった一局の自戦解説も行った。
最後は震えたと振り返る。
勝負の世界に足を踏み入れた彼女は、これから何度も震える瞬間を迎えることであろう。その度に強くなり、言葉に重みを持つ棋士となっていく。そして、世界に将棋を広める原動力となるであろう。



カロリーナが好んで揮毫するという「Always do your best!」の色紙を頂いた。
"Always do my best" ではなく、"your (あなたにとっての)" とするところが、カロリーナの心遣い。
「日本語だったら、どんな揮毫にしたいですか?」
と聞いたら、
「風林火山かな?」
と笑って答えた。
「だって私、甲府人だから。」(現在 山梨学院大学 大学院生)

ああ、もう既に日本人の魂を持った棋士なんだと、この時、私は確信した。


「Shogi is my life.」というカロリーナ。
何かに導かれるように将棋の道に踏み込んだポーランド人、その人生。
もう、これだけでこれからの物語が楽しみでしょうがない。
彼女の人生をとにかく祝福したい。だから私からも言いたい 「Always do your best!」


(文 @totheworld)

2017年3月5日日曜日

物販について考える by ねこまどショップチャンネル

将棋イベントにおける物販は、とても地味だと前から思っている。
将棋用具は和風で(もちろん、それはそれで良いのだけれども)、色調に派手さが無い。
色紙は白黒だし、扇子も木目と白黒だ。
書籍には色味があるが、統一されたデザインという訳ではない。
シックというには程遠いし、華やかというには乱雑すぎる。

何度も言うのだが、ねこまど将棋チャンネル チーム二人はねこまどの客である(笑)。
物販を担当している訳でもなんでもないのだけれども、一人の客としての疑問を何かの形で解決できないだろうかと考えている。
そして、その場として、「3.28 女流棋士の知と美」にて実施できないだろうかと。

リソース的に全てのアイデアを実施できないので、いくつかに絞って話を進めている。

「将棋 × おしゃれ」、「将棋 × カワイイ」は、あり得るのだろうか?
思考のスタートポイントである。
ご存知の通り、イベントの客層は男性であり平均年齢は高め。おしゃれもカワイイも求められていないかもしれない。しかし、このままで良いのだろうか?ずっとこのイメージで良いのだろうか?

人の力を借りることで解決するのも一つの手段。
そうだ、スターバックスがあるじゃないか。
マイ スターバックス タンブラーというオリジナルタンブラーを作れるセットが既に販売されている。
 http://www.starbucks.co.jp/gift/message/ 
少々値段はするが、飲料無料券が1枚付帯している。
知と美スペシャルタンブラーを作成しても良いではないか。
室谷さんにサンプルを作成してもらった様子が、この動画。
値段は 5,000でどうでしょうか?(タンブラー代含む)
このタンブラーを持ってスタバに行って欲しい。
今の時期なら、さくら ブロッサム クリーム フラペチーノ。


イベントの記念に何が欲しいか。
買った色紙は、みんな、どのようにしているのだろうか?全て家に飾っているのだろうか?
(私の家では羽生さんの色紙を居間に飾っているが、当初は妻の反対にあった。見栄え良いように額装することで、なんとか了承を得ることができた。)
色紙は地味だし、現代のインテリアにはマッチしない。
それから、イベントで撮影した写真はどうしているのだろうか?
パソコンのフォルダーに保存されたままになっていないだろうか?
写真は、その瞬間を切り取った大切な思い出だ。その写真を見るたびに、その当時の事を思い出す。
だったら、色紙と写真の要素を単純にPPAPすればいい。
その様子が、この動画。
これはサンプルなので名前だけだが、もちろん揮毫を所望しても良いだろう。
こちらもフレームはちょっと特殊なフレームを使っている。そして、油性筆ペンを使っている。
値段は 5,000 でどうでしょうか?(フレーム代含む)
そして、3.28 知と美では、当日運営側で撮影した写真をプリントアウトして入れ込んでから販売したいと思っている。時間的に間に合うのか難しい面もあるし量産はできないだろうから1点モノとなる。イベントの思い出にはもってこいじゃないだろうか。


もっと求めやすいものとして、チェキ写真も考えている。
巷のアイドルもイベントで販売している。
チェキはフィルム(写真)が小さい。だから全身を写すには向いていない。
なので、誰かが誰かの写真をチェキで撮影するという方法には向いていない。
つまりは、チェキというのは自撮り用というのが私の認識である。
最近のチェキ (Instax) には自撮り用ミラーが既に装備されている。しかし、ねこまどで持っているチェキは古いタイプであるため、自撮りミラーがついていない。なので化粧ポーチにいれておく小ミラーを買ってきて両面テープでチェキに張り付けた。これで良いのかどうかも含めて、室谷さんに試してもらう。
スマホで育った世代は、自撮りに慣れている。その点では室谷さんには心配が無い。
チェキは自分のタイミングで、自分の(得意な)顔で撮影できる。
独りのショットもできるし、ツーショットもできる。
当日は着物だから、普段には無い写真も期待できる。
値段は、いわゆる相場に合わせたいと思っている。
(ツーショット撮影会も別途行われると思うので、それは別料金設定になります)

いろいろと無茶なお願いに応えてくれた室谷さんと北尾先生(局長)に感謝。


沢山売りたいが、売れ残りが困る。というのが運営側の悩み。
数量限定で早い者勝ちだと買えない人がいるかもしれない。予約制は全顧客に告知するのが大変。オークションは当日に時間が無さそう。購入権利の抽選が現実的かもしれないが、その手間を割けるかどうか。プレイベント内で話をした別の企画も考えている。

"物より思い出" ではなく、"物は思い出"。
そして、その"思い出"をよりカラフルに。

ねこまど将棋チャンネルが、ねこまどショップチャンネルと言われる日も近いか?!

文: @totheworld




2017年3月2日木曜日

「毎日見ても飽きない」
いや、
「毎日見たくなる」

そんな CM を作りたい。
そして作ったのが2つのミニ CM

車に乗ってラジオを聞いていると、「交通管制センターの XX さん」が出てきて、時にその美声は "ずっと聞いていたくなる" 事がある。
日常の中に定着しつつも、花をめでるような感覚でそこに定着してるような動画。
それが今回のCMのコンセプト。

この二つのCMは、どう考えてもボクシング編の方が良いのだけれども、サッカー編は捨て石とまではいえないのだが、布石として考えていた。それは関西弁を使わせる布石。

場を温めて、カメラ慣れしてもらう。
時間が無いし、同時に観客に飽きられてはいけない。リハ無しでの一発撮りを覚悟して挑み、室谷さんもそれに応えてくれた。



カメラは私一人なので、メイキング動画を観客に撮影してもらう。
通常、メイキングの様子は別のスタッフやタレントのマネジャーが撮影しているだろう。
資源の有効活用である。
私も @mcmaruyama も、ねこまどの客であり、もちろんギャラなどない。むしろ持ち出しだ!なんという資源の有効活用であろうか。
その発想で、私も「観客を使ってやれ(笑)」と思った次第。

ただ、別の狙いもあり、それは「一体感」。
トークショーなので基本的には聞いているだけ。たまに質問ができるかもしれないが、機会は多くない。ずっと受け身なのである。それではなかなか会場が一体化しない。みんなで歌でも歌えばいいのだろうがコンサートではない。
観客に参加してもらうにはどうすれば良いのか?と考えて、この手法を取った。
ツイッターなどにあげてもらえると宣伝効果もあるし、別に手元で楽しんでもらってもいい。イベントにはいろいろな楽しみ方がある。


3.28 女流棋士の知と美では、さらに色々な表情を見ることができるだろう。
特に盤に向かった時の真剣な眼差しは、それが非公式戦だからといって「決して負けたくない」という二人だから、嘘偽りないものとなるはずだ。

だったら、私も舞台の上の二人に熱い眼差しを向けなければならない。

私だけじゃない。あなたもである。

みんなで最高の雰囲気を作り上げて、思い出の残る一日にしよう。


文: @totheworld





2017年2月28日火曜日

メイキング オブ 知と美 ミニCM (裏話)

裏話というほど面白い話題ではありません。と最初に断っておきます。
このCMの作り方とコンセプトを備忘録的に記しておこうというだけです。

まず、公開収録イベントの時間が 10:00-11:30 で、サイン会が 11:30-12:15 と想定していました。
10:00-10:30 は YouTube Live
10:30-11:00 を ここだけの話
11:20-11:30 を ツーショット撮影会
として、間の残り 20分を女流棋士の知と美のプロモーション時間として、会場に来たお客様に物販に関する意見を伺ったり、この CM を撮影したりする時間としました。
物販については、また後日、このブログで書きたいと思います。



お金が無い
時間が無い
場所が無い

三無状態なので凝ったことはできません。

私が考えたのは、「毎日見たくなるような CM」です。
よく、テレビを見ていると、テレビドラマの宣伝のワンポイント CM が流れることがあります。
そんなイメージです。

CM のためのセットはありません。ねこまど将棋教室内で撮ります。
撮影器具も一眼レフカメラ一台。
画質に拘ったので、ビデオカメラにはしませんでした。

ねこまど将棋教室は、綺麗で清潔な場所ではありますが、CM撮影には向いていない。
だから、室谷さんのアップにします。
画質が相当に明るいと思ったと思いますが、意図的にハイキーにしています。
背景にごちゃごちゃしたものが映り込むことを避けるためです。
そのためにサッカーボールに書いた字は見えなかったと思います。その代わりに、写真を一枚挿入しました。

CM の目的は、「知と美があるよ」ということですから、最初と最後に知と美のスライドを入れています。

次はセリフ決めです。
私は 3通り × 3種類 用意しました。

標準語

関西弁

本当の関西弁


このカンペを使って、室谷さん、北尾先生、観客の方々にどれが良いかを選んでもらいます。
私はもちろん、最後のカンペが一押しで、「待っとるで、オノレ」がお気に入りです。
だが、ここは私の我を押し通すことはなく、みんなの意見で「会いましょう」になります。
気持ち良く撮影をするというのも重要です。

時間が限られているので、何テイクも撮るつもりはありません。
一発で良ければ、それで行こうと思っていました。
そして、その期待に室谷さんはしっかりと答えてくれて一発オッケー。

[メイキング映像]


なお私の持論を少しだけ書いておくと、かわいい女性にかわいい服を着せるとか、かわいいセリフを言わせるというのは、意味が無いと思っています。
かわいい女性が、普通の服を着たり、普通の言葉を話すことが、かわいさを引き出す、あるいは他者と差異をつけるためのファクターだと思っています。
その人の中に潜むかわいさというのは、服装やセリフでは修飾されない。むしろ個性を埋没させる。

室谷さんの場合は、素の言葉遣いが出るのであれば、それで十分にパワーがある。

そんな思いをもって、CMを作りました。

もう1本、ミニCM用意しています。
同じコンセプトで、同じ作り方です。持っているモノが違うだけです。
たぶん、予想はついていると思いますが。各種確認作業が終わったら公開します。


文: @totheworld

2017年2月27日月曜日

香川愛生 vs 室谷由紀 ・ 2017.3.28 女流棋士の知と美に向けて

1月に香川さん、2月に室谷さんを迎えてトークライブという形式で、公開生放送を行いました。
年明けから2か月連続で美女二人に翻弄された @mcmaruyama ですが、役得とばかりにニコニコです。
私 @totheworld は、放送作家として頭を悩ませながらも台本を書き、それなりに人様にも楽しんでもらえる内容になった事にほっとしているところです。

近頃では、むしろ周囲の方が煽っているんじゃないかと思われる 香川 vs 室谷 の構図ですが、それぞれのトークライブでは、各々がやはり口に出し意識をしていることを話していました。

将棋指しという職業は、私には良く分からない。
何のために将棋を指し続けるのだろうか?
そして、将棋を指し続けるモチベーションはどこから来るのだろうか?

かつて、電王戦の後に森下九段が情熱を取り戻したという発言をされており、
将棋を指し、勝負に拘る姿勢を貫くということは、大きな精神力が必要となることは想像に難くありません。

香川・室谷の二人はまだ若い。
若い間はライバルがいることが大きな原動力になることは、経験的にわかっている。
慣れ合いになってしまっては、勝負の鬼でいられないことを先輩から教わったか、あるいは、この二人は本能的に感じ取っているのかもしれない。

 
2.26 ねこまど将棋チャンネルで話す室谷さんは、時折、いたずらっ子のような表情を見せてくれた。
棋士というのは、盤を離れても、ファンサービスで色々なシーンで話をしなければならない。都度、緊張をしてられないだろうし、楽しめるという性向じゃなければ務まらないだろう。
当日、本当に楽しんでいたのかは分からないが、表面的にはリラックスしているように思えた。彼女の滑舌と口調がやや緩やかだったからである。とはいえ、普段の室谷由紀を知らないので、私の希望的で楽観的な観測かもしれない。

私はまだしばらく香川ウォッチャー、室谷ウォッチャーで居続けるだろう。
彼女たちが、これからどのように成長していくのか、将棋指しとして人間として。
あらゆる意味で強さを求められることを生業として生きていく彼女たちを、何らかの形で応援してみたいと、改めて思った。


【紀伊國屋ホール】
紀伊國屋書店主催「第六回将棋対局 女流棋士の知と美」(2017年3月28日)
https://www.kinokuniya.co.jp/c/label/20170216124904.html

特選対局香川愛生女流三段 対 室谷由紀女流二段
《解説》 先崎学九段 山口恵梨子女流二段
《司会》 戸塚貴久子
《総合プロデューサー》
 遠山雄亮五段 北尾まどか女流二段
■入場料金[全席指定] 一般 3,500円 学生3,000円


文: @totheworld