2016年10月24日月曜日

第27回社団戦 最終節。今期最後のブログ。

将棋の神様っているのだろうか?

万物に神を宿らせたくなる故か、あるいは将棋の無限性は神なら解明していると望むからか。
いずれによせ私は神様はいる、と思っている。そして、その神様は勝負に辛い。

社団戦ねこまどチームは2年目を迎えた。
ほとんどのメンバーが2年目も参加し、そして、欠員分として新しいメンバーを迎えた。

ねこまど1期生は、大変厳しい5部の戦いで白星を挙げることなく終わったメンバーもいたが、
今期、1期生は全員白星を勝ち得ることができた。神様は見ていてくれたのだ。

新しく入ったメンバーも続々と勝ち名乗りを挙げていった。
最後に残った K 氏は、最終節にこれまでの全てを賭けることとなった。
前節から今節まで酒断ちもした。

最終節3試合で K氏のチャンスは2試合。
初戦は上位争いをするチームで、実力的には勝つのが難しいチームだ。
実際、主将以下6将まで負け、7将のあっこさんが唯一の白星を逆転勝利で成し遂げた。
それは、あっこさんの社団戦初勝利の瞬間でもあった。
2年目の最終節で勝ち得た白星。
チームみんなで喜んだ。

次の2局は6部(赤白)のみ存在する赤白交流戦である。
K氏は交流戦2試合目の出場である。
1試合目はメンバーの対局を見守る。心なしか落ち着かない感じを受ける。

2試合目。
先方の7将がおらず、こちらの不戦勝が確定している。
K氏には自力で勝ってもらいたいので 7 将には指定しない。
自力でもぎ取るんだ。

社団戦は 30分30秒で行われる。
レベルが高くない私たちにとっては十分な持ち時間だ。
稀にお互いに秒読み将棋となることもあるが、だいたいは双方時間を残して終わることが多い。

K氏の対局は、かなり突然に終わった。
まだ終盤の入り口あたりで時間もたっぷり残っていたはずだ。
こういう場合、いくつかのパターンがある。
相手が子供の早指しで勝負が早く終わるパターン。
もう一つは、どちらかが反則手を指してしまうというパターン。

今回は後者で、K氏は負けてしまった。

当然悔いが残るであろう。
その気持ちはとても分かる。
この1年弱一緒に頑張ってきた仲間でもあるから、自分の事のように悔しさも感じる。
そっとしておく、という選択肢もあるかもしれない。

しかし、私は心を鬼にして、このブログに認めたいと思う。
この負けを忘れてはならない、と。
1期生も数々の悔しい思いをして、2年目に繋げた。
だから、今期のことを忘れず、次の6月の開幕日まで忘れることなく将棋を続けるんだと。
大丈夫、傍らにはたくさんの仲間がいる。

僕たちは、社団戦の全ての対局を終え、浅草寺にお礼参りに出向いた。
おみくじで凶を引いたのは、今日初勝利をしたあっこさんだった。
でも、今は笑いで満ち溢れている。


カラオケに行き、
最後に私は今年を象徴する歌として、スキマスイッチの「全力少年」を選んだ。
みんなで歌った。
これまでも、これからも全力だぜ。

ちょっとだけ時間が残った。
あっこさんが、どうしてもというので1曲入れた。

「誰でも知っている曲だよ」

といって画面に映ったのは、中島みゆきの「時代」だった。
1975年の歌謡曲である。
小学生主将のあやちゃんは分かるはずもない・・

それでも僕らはみんなで合唱した。熱唱した。

「こんな時代もあったねと、いつか、笑える日がくるわ。」

www

いやいや、今、この瞬間、みんな楽しくて笑ってるから。
負けたって、全力で将棋を楽しんで、笑ってるから。
最強のチームメンバーで社団戦に挑んで、楽しくて楽しくて、みんな笑顔だから。

「まわるまわるよ 時代はまわる
よろこび悲しみ繰り返し
今日は別れた恋人たちも
生まれ変わって めぐりあうよ」

恋人って何だ?将棋か?将棋が恋人?
なんだか色気ないなぁ。冴えんなぁ。でも楽しいなぁ。

締まったのか、締まってないのか分からないまま3時間半にも及ぶ打ち上げが終わった。
これで第27期ねこまどチームは解散。

生まれ変わって第28期ねこまどチームとして始動するのは、年が明けてからであろうか。
この絆がある限り、めぐりあうであろう。

そういうめぐりあわせを仕切っているのも神様じゃないだろうか。
だったら、私は神様を信じたい。

勝負に辛い将棋の神様よ、
でも来期は全勝させてくださいっ!!!





2016年10月6日木曜日

将棋に興味を持った、じゃあ次はどうすればいいの?

3月のライオン」や「聖の青春」 などが話題の今年の秋。
今まで将棋に全く興味がなかった人も、もしかしたら、あれ?将棋って面白いかも?と思っちゃうかもしれません。


興味が出たら、まず情報収集ですよね。
"将棋" で google や twitter などで検索です。
でも、実際のところ、あんまりよい情報には恵まれないかも。
なぜなら、将棋とは、正直なところ、かなりマニアックな世界であり、ユーザー層のメインが少々上の世代なので、ネット上で情報発信されていない事が多い・・・


でもいいんです。
いや、だからいいんです。
その実態は、あなたの目で確かめていけばいい。


いろいろと外に出ていく前に、将棋のルールは知っておきたいし、将棋の対戦もしてみたい。
そんな場合には、断然、ハム将棋です。
相手は可愛らしいハムスター。(コンピューター)
父や祖父などと対戦するより気軽だし、負けて悔しい顔をしても恥ずかしくない。
ただし、ルールだけを知っているというレベルだと簡単には勝てません。
勝てなくてもいいんです。
コンピューターと対戦するもう一つのメリットは、駒を動かせない場所には動かせない、ということです。銀は真横には行けないとか、そういうのはコンピューター上で覚えていけばいい。


さあ、次は大会に出よう!
えっ?ルールも不確かなのに大会なんか出てもいいの?
いいんです。ねこまどの大会なら初心者向けのルール(反則手はやり直し等)があり、同じレベル同士での対局で、勝ったり負けたり楽しめるんです。


はい、宣伝です。


第2回ねこまど杯将棋大会


ちゃんとレベル分けしてあるんです。
まだちょっと自信無いなーという人は、C1/C2 クラスがおススメ。


将棋ウォーズで一桁級だよという方は、B1/B2 クラスが適切。


ガチな人は A クラスで出場します。


対局場所は、プロ棋士の対局場と同じ 東京 将棋会館!!
いきなりプロ気分を味わうことができます。
これであなたも人並み以上の将棋ファンです。
あわよくば決勝に進むことができれば、特別対局室での対局も待っています。
(プロだって、そうそう特別対局室では対局できませんよ)
ファン歴が短くたって、「私、特対(トクタイ)で将棋指したことがあります」の必殺技を手に入れることができます。


特別対局室での撮影タイムもありますよ。盤を前に、あのポーズで写真を撮ってもらいましょう。
一生の記念になること間違い無し。


ということで、この秋は、ねこまど杯将棋大会にてお待ちしておりますm(__)m


(社団戦ねこまどチームは運営のお手伝いをしています)







2016年9月23日金曜日

第4回アジア支部交流戦に参戦

第4回アジア支部交流戦に、リーダー、じゅんじゅん、あきこ、くぼた、せいかの5名が参加する。せいかちゃんは、上海チームでの出場。その他2名もねこまどとして参加なので、ねこまど関連は7名+北尾先生、カロリーナという布陣である。でも、シンガポール支部からは11名の参加ということで熱意を感じる。地元香港に加え、シンガポール、マレーシア、上海、バンコクと東南アジアの各国から参集している。主には日本人ではあるものの、外国人も多く参加している。
象棋は5億人のプレイヤーがいるといわれるが、将棋(日本将棋)は日本を出るとマイナー競技であることには違いは無い。


他国の日本人は、将棋のベテラン勢が多い。元奨励会員という方もいるようだ。私たち、(社団戦)ねこまどチームには手も足も出ないような相手である。リーダーは、超強豪と呼ばれる一人と対戦し、見事に散っていた。銀を丸損するまでは互角だったのだが・・(笑)

将棋の普及には、やはり熱心な日本人がいることが大切だと思う。
ネットで対戦できるとはいえ、対面で指す面白さには代えがたい。それをけん引していくのは日本の将棋を知っている日本人であろう。

実戦(対面)で指したり、プロ棋士の指導対局をふんだんに受けることができるのは日本に住んでいる特権である。弱いままではいられないなと思う香港の大会でした。


前夜祭+打ち上げは大会参加メンバーで中華料理を堪能。

将棋を離れては、メンバーで香港観光を楽しみました。
いろんなハプニングがありましたが、それはメンバーから直接聞いてみてください。

古い街と新しいビルが混在する香港。
混とんとしていて面白い。

次はマレーシアかシンガポールで開催とのこと。
もっと将棋の輪が広がるといいですね。





2016年9月20日火曜日

個人戦 それぞれのドラマ


918日 社団戦4日目、個人戦。


 この日は、香港にて「第4回アジア将棋支部対抗戦」が行われる日でもありました。香港には清家リーダー以下4名、社団戦にはあや主将以下8名が参加。国内・海外組に分かれて将棋を楽しむ一日となりました。




 

ここで、個人戦の説明を簡単に。

まずは、レーティング順に16人ずつのブロックに分かれます。さらにその中の8人ずつで、2局目、3局目と同じ星同士で対局します。最後の4局目は16人の中の同じ星同士の対局となります。

つまり、全4局のうち最終局は、全勝同士・全敗同士のそれぞれ厳しい対局が、一局ずつ現れるのです。

 

 3局目までに一勝でも挙げられれば、気持ちも楽に最終局に臨めるのですが、それまで全敗だと…

 

 そして、ねこまどチームに、3局目までに勝ち星を挙げられなかったメンバーが3名。

そのうち2名は、奇しくも同じブロックに入ったため、全敗者を決める一戦で相まみえることになってしまったのです。

 

日本酒好きの両名、大会終了後に行く“日本酒の美味しい店”探しに余念がなく、頻繁な意見交換と入念な検討を重ねていました。

血みどろの身内バトルを制し、勝利の美酒を味わえるのはどっちだ!?

 

…結果は、社団戦2年目T氏が、1年目K氏を下し、先輩の貫禄を示しました。K氏の初日は次戦以降に持ち越しです。

 

さて、あや主将は「矢倉3連投!」で3連勝。全勝の期待もかかりましたが、最後は「四間飛車に燃え尽きました」(本人談)。

 

蛇足ながら、3連敗の3人目Yさんは最終局に何とか勝ちました。「涙が出るほど嬉しかったです~」(本人談)。

 

来月はいよいよ最終戦です。
どんなドラマが待っているのでしょうか?最後まで精一杯駆け抜けよう!


2016年8月29日月曜日

一進一退、接戦、だから悔しい 

社団戦も3日目に入った。折り返し地点だ。
1か月が経過するのは早い。その積み重ねで、もう3か月目ということになる。





この日は朝からハプニングがある。
参加予定だった2名が急きょ参加できないこととなりオーダーの見直しを行う。
幸い参加メンバーが多いので7名を割り込むことはない。


第3日目の成績は、チームで2勝2敗。
2勝は 4-3 で、 2敗は 3-4 で。
僅差で勝ち、僅差で負けた。


ヒヤヒヤする勝ち、大逆転勝ち、完勝、逆転負け、切れ負け、反則負け、完敗。
いろいろな勝負が盤上で繰り広げられ、ギリギリの攻防に手に汗を握る。


ほんの少しの奇跡も起きた。(奇跡じゃなくて実力?)
中飛車で中央を突破されて絶体絶命の優子さんは、粘りの手で勝ちを手繰り寄せた。
あの戦法を駆使しして序盤の魔術師と呼ばれるパパ様が2戦2勝と覇気を見せた。
今期ようやく参戦のハイボールには初日が出た。
○は因縁の相手をねじ伏せた。
どれも印象的な勝利だ。



(あや攻めに成す術なく敗れて頭を抱える対戦相手)



(感想戦も念入りに)


打ち上げは、また、先月と同じ焼き肉屋に。
「まるで家族みたいに楽しそうですね」と店員さんから羨ましがられるほど騒いでしまったようです。
2次会は神谷バーで電気ブラン、3次会はカラオケ。
日曜日だというのに5時からしこたま飲んでしまった。
これじゃ月曜日は使い物にならないじゃないかw


2勝2敗。一進一退。
でも、ちょっと前に進んでいる。
風は吹いているんだ。
自信と悔しさを胸に、前へ前へと自ら舵を持って漕ぎ出そう。



2016年8月16日火曜日

夏の思い出

暑い日が続いていますが、将棋、楽しんでますか?
将棋界の夏と言えば、やはり、将棋まつりですよね?



筆者も連日、観る将となりイベントを楽しみました。
そんな遊び呆けている私とは違い、チームの主将は真面目に将棋に取り組んでいました。


8月13日、京急百貨店将棋まつりで恒例となっている大会、小学生駒姫名人戦への出場です。
小学生女子のみが参加できる大会で、女流棋士への第一歩としても良く知られています。


第1回優勝 竹俣 紅 (小学4年生)
第2回優勝 和田 あき (小学5年生)
第3回優勝 迎 琉歌 (小学5年生)
第4回優勝 今井 絢 (小学4年生)
第5回優勝 今井 絢 (小学5年生) 連覇
第6回優勝 小野 花依 (小学4年生)
第7回優勝 野原 未蘭 (小学5年生)
第8回優勝 野原 未蘭 (小学6年生) 連覇


対局は席上での公開対局で、すぐ横では棋士による大盤解説が行われます。
私なら棋士の先生がヒントを言ってくれないかばかり気になって、自分の頭で考えて指せなくなりそうです。



対局開始を待つ あや主将 には全く緊張の色が見えません。
直前に話をした時も楽しそうにしていました。




あや睨みも健在です。その対局姿は立派。



局面の方は棒銀を咎められて少しずつ劣勢になっていきます。頑張れ主将!
まるで親のように写真をバシバシ撮りながら応援をします。





アマチュアの対局ながら、注目度は高く多くの観客が対局に見入っています。
そして、本当の父親は後ろから棋譜を取りながら、そっと見守っています。


その後、対局の方は残念ながら負けてしまい、駒姫名人となることはできませんでした。
自分のことのように残念です。

でも準優勝は胸を張っていいですよね。
悔しさは社団戦にぶつけてください。
(主将は全ての対局に大将で出場します。これから当たるチームは覚悟しておいてくださいね。)


まだまだ続く将棋道。若い人には大きい希望がありますね。
ねこまどチームのロートルメンバーも、衰えないように鍛錬あるのみです。さぼってないで詰将棋です。つめつめロードでいいよね?


楽しかった将棋まつりは終わり、月末には社団戦3日目があります。
そろそろちゃんと準備しないとヤバいよ。
もう1敗もできない社団戦。気合を入れて頑張ろう!











2016年8月1日月曜日

勝ったら焼肉!

「勝ったら焼肉!」
これ以上の気合が入る言葉は世の中には無いwww


社団戦二日目。
この日もまた私たちにとって負けられない戦いが待っている。
その相手は、GG 将棋会。
昨年、ねこまどチームで一緒に戦った 大野さん が率いるチームだ。
何の因果か紅白の2リーグに分かれている社団戦6部にて、同じリーグに入った。戦うことが宿命だったのかもしれない。そして、その日が二日目に来た。


当然、気合が入る。
初日を終えてからの1か月、打倒GG 将棋会を合言葉に鍛錬を重ねた。


その極め付けが、「勝ったら焼肉!」である。
メンバーのあきこさんが焼肉屋を打ち上げ場所を手配してくれ、俄然、やる気がおきる。
(負けたら野菜焼き)





和やかな雰囲気で始まった対局は熱戦が続き、結果、4勝3敗で何とかチームとして勝つことができました。
が、しかし、大将の大野さんを討ち取ることができず、勝ったとは言えない感じに(笑)
大野さんに返り討ちにあった〇。反省の弁。


その後、2戦目は 4-3、3戦目は 6-1、4戦目は 7-0 となり、今日はチーム3勝1敗。
28局で14勝14敗というのが今日の結果となりました。
(4戦目は全員が子どものチームで、中には某女流の娘さんがおり、しっかり負かされてしまいました。)



(主将は連盟道場で二段になった)


今日は数名、社団戦初日が出ました。嬉しい進展です。
あきらめずに戦い続けていれば、いずれ勝てる。



恒例となった猫のオブジェの前で集合写真。
今日も精一杯戦って、気持ちは晴れ晴れです。



将棋は楽しい。
勝つことだけが将棋ではない。
でも、こと社団戦においては、やはり勝つことが命題だ。
だから勝った後の足取りは軽い。




そして、焼肉へ。
勝った後の焼肉は、世界一美味しい焼肉だ。


打ち上げを終えると夜のスカイツリーが見えた。
次戦に向けて再スタート。次もフルスイングだ!



























2016年6月27日月曜日

夜明けの Nyaa 君が泣いた

2016年6月26日 第27回社団戦リーグの開幕日
東京、快晴。

「天気が良くて良かったですね」 と新メンバーの ともちん が言い、
「将棋に天気は関係ないよ!」 と他のメンバーが突っ込み笑いが起こる。
浅草駅で集合した時の会話だ。

駅に集合し、いつもの雑談で気分をほぐす。
だが、今日は初日だ。初日がゆえに、昨シーズンの屈辱を思い出さざるを得ない。
あの砂を噛むような苦い思い出をだ。


会場に向かう道中は、どうみても将棋指しとしか思えない人々の群れによる行列。
「どんだけ将棋好きが集まってるんですか?ここは!」
と初参加メンバーが呟く。
貴重な休みを、当日のみならず将棋に情熱を注ぐ人たちの軍団の中に私たちも混じっている。
私たちもまた、結局、ここに戻ってきたのである。



(いつも明るいねこまどチーム)


今期は新メンバーを数名迎え入れ、新ねこまどチームとして社団戦6部に挑む。
この数か月の準備期間中、新メンバーには前年の経験を口が酸っぱくなるほど伝えてきた。それは愚痴に近かったかもしれない。でも、新しい仲間にも伝えたかったし、分かってもらいたかった。それは忘れてはならない記憶であり、これからもメンバーが増えるたびに伝承していくであろう。


第27回社団戦は、昨年の浜松町から場所を変え、浅草となった。
そのことは、新しく一歩を踏み出そうとする我々にとっても好都合だったかもしれない。

気分を新たに、前へ前へ。


産業貿易センター台東館 は思ったよりも新しく、広い。
観光の街のイメージのある浅草にこんな建物があることに驚く。
浜松町の時と違い、フロアが二つに分かれる。
1部から4部が4階。5部と6部は5階。

(5階の様子)


会場では見知った顔もちらほら。
棋士の先生も多くいらっしゃっている。指導先への激励だろう。いい光景だ。
初参戦の Shogi Otome は少々戸惑い気味のよう。大丈夫、雰囲気に圧倒されるのは通過儀礼ですよ。


開会式にて所司先生、LPSA中倉代表らの激励の言葉を頂き、いよいよ初戦を迎えることとなる。


初戦の相手は既に決まっている。
"天野チルドレン4 (天チル4)" である。
知己も多く、レベルも大きく差がないということが分かっている。
故に、勝手ながらライバルチームの一つとして、「絶対に負けられないチーム」としてメンバーを鼓舞し続けてきた。

実は以前に、いけるいさんからお誘いを受けて、練習試合を組んでいただいたことがあり、その時はチームとして完敗だった。それももまた苦い思い出。
あれから数か月、いろいろな恩を盤上で勝って返すのが将棋界の掟。
だからこそ、どうしても勝ちたい。


(初戦を前に緊張の面持ち?のメンバー)


天チル4 戦には新戦力2人が入り、4勝してチーム1勝をもぎ取ろうと意気込みます。
(ねこまどチームは人数に恵まれ、よほどのことが無い限り不戦敗を出すことがありません。ですが、同時に誰をどの試合に出すのかということも綿密に考える必要があります。加えて、勝ちたい試合というのも存在します。その辺りの複雑な事情を考えてオーダーを決めるのが、チームの軍師 タカQです。)


社団戦の対局は 30分/30秒。

いつもは早指しの主将も、初戦はじっくりと時間を使っているようです。
他のメンバーも慎重に駒組みを進めています。



7局中4局が角換わり系(KKS含む)の将棋という、かなり好戦的な戦いとなり、1手の悪手も許されないという怖い戦いが続きます。

時間が30分を超え、そろそろ形勢に傾きが見られだします。
そして1時間を迎えようとする中、ポツポツと勝負がつき始めます。


なんと、嬉しいことに勝ち名乗りが続々とあがります。
1勝、2勝、3勝、、、そして4勝!
チームとしての勝ちが確定します。
5勝、6勝とまで来て、残り1試合は両者秒読みとなっています。

最後の1局は残念ながら落としてしまいましたが、6勝1敗でチームとしての勝ちとなりました。
それは、なんと、昨年から達成できていなかったチームとしての初勝利となりました。
加えて、個人としても優子さんが社団戦初勝利。努力が実りました。

長い長い夜が明け、ようやく掴んだチーム初勝利です。
リーダーは「チーム初勝利に涙が出るほど嬉しかった。飛び跳ねて喜ぼうかと思った。」 と笑って言っていましたが、リーダーの重圧を思うと頷けます。

ただ、喜んで終わりという訳ではなく、その後も3試合あります。
気を引き締めて、再び、戦いの場に戻ります。


2戦目には、他の新メンバー2人が社団戦初対局を迎えます。
初戦を見て、雰囲気は分かったと思いますが、観るのと指すのは違うのです。

(2試合目)


相手は、ムネキータス。
ベテラン揃いで強豪に見えます。

そう。私たちの課題として、「相手が強く見える」ということがあります。
そうなると、どうしても伸び伸び指せない。
いや、伸び伸び指したところで勝てはしないのだけど(笑)


結果は、2勝5敗でチームとしては負け。
ちなみに筆者は三将として出場し211手の激戦を制し、今期1勝。かなり疲れた。

(最終対局はギャラリーに取り囲まれながら指すことになる)


3試合目は、楽将会21。

チーム名もメンツの顔ぶれからも、明らかに強豪だ。
聞くと、上の部にも出場しており、6部は弱い人で構成されているという。
だが、本当に弱い人だったためしは無い。
案の定、結果も 2勝5敗と、チームとしては負けてしまう。
将棋も老練といった感じで、簡単には勝たせてくれない。



続いて4試合目は、野島心の駒。
このチームも、どう考えても強豪。
惜しい戦いがあったものの、結果は7戦全敗。
ここに来て現実を思い知らされることとなる。
ちょっと反省。


初日の戦いは、
 チームとして、1勝3敗
 個人成績は、10勝18敗
という結果となった。

昨年のことを思えば、上出来であろう。
6部とはいえ、簡単には勝たせてもらえない。
もっともっと強くなる必要がある。



戦いを終えて打ち上げ会場に向かう。



「晴れていて、本当に気持ちがいいですね!」 誰かが言った。
あれ?将棋に天気は関係無いんじゃなかったけ?
いや、やっぱり晴れていたほうがいいや。


(打ち上げに向かう道中にて、スカイツリーを見て写真を撮る)


初日のプレッシャーから解放された私たちは、晴れ晴れとした心持ちとなっていた。
最高の結果だった訳ではない。
でも、全力で戦いに挑むことができた。全力で仲間をサポートすることができた。
その事実に達成感を感じずにはいられなかった。


北尾まどか先生とチームのみんなでビールを堪能した。



今日は研修会例会で社団戦には来られなかった黄さんも打ち上げに来てくれた。
黄さんは研修会4連勝で昇級したということで、お祝い会も兼ねることとなった。
そして、大阪からいらっしゃっている swkk さんも加わり、みんなで楽しく酔っぱらった。


次戦はすぐにやってくる。
気持ちを切り替えて、鍛錬、鍛錬。


次の初戦は、GG将棋会である。
ここで声高らかに宣言したいと思います。(こっそり)


「宣戦布告 GG将棋会、待ってろよ、全力で戦うからな!」


GG 将棋会は、ねこまど26 OB の大野さん(つめつめロード)が率いるチーム。
ここは全身全霊、全力で戦うのが礼儀であろう。
旧メンバーを中心に挑みます。
どうやら強い人も参加しているようなので、こちらも級位者魂で、自分の詰み筋も分からないまま頭に金が乗るまで、ねばりにねばって戦いたいと思います。
(そして終わったら、合同打ち上げしよう!)


ついに始まった今シーズン。
これから長い戦いが続くと思うと、胃が痛くもあり、楽しみでもあり。

もっともっと将棋を楽しむぞ!
にゃー。







2016年5月18日水曜日

エンジョイ将棋

社団戦の初戦まで1か月半を切りました;;
昨年の第26回終了、そしてチーム再結成から数か月も経つというのに残された時間はちょっとしかありません。
怖い怖い。

ねこまどチームは級位者の大人がメイン層であるため、これから棋力が短期間で大幅に伸びることはありません。それでも将棋を楽しんで指しています。つまりは、エンジョイ勢。
メンバーはイベント参加中心だった者、あるいは指導対局、あるいはネット将棋と主戦場が違っていた者たちが集まってきています。故に、それぞれの考え方があり、それがまた楽しくもあり、難しくもあり。

ただ、せっかくチームを結成したのだから、個人の棋力向上とは別に、チームでしかできないような事にもチャレンジしたいと思っています。

① 団体戦に出る
② 大会を開く
③ イベントを開く
④ 将棋番組を放送する


団体戦に出るのはチームじゃなきゃできない。
社団戦チームがあったおかげで、一緒に戦うという貴重な体験を得ることができています。
仲間って素晴らしい。

母体のねこまど将棋教室の下で 2016年2月に ねこまど杯将棋大会 を開催、運営することができました。大会に出ることはあっても開くことはなかなかできない。でも、自分たちで開くことによって難しさや顧客満足について深く考えることができました。

先日、名人戦の大盤解説会を開くことができました。
5/26 にも同様に開催します。
何気なく聞いている将棋の解説というものが、いかに難しいかを体感することができました。
将棋はコミュニケーションと言うことがありますが、盤上だけではなく、ちゃんと言語化して対話するということができて、ようやくコミュニケーションと言えると思うのです。

YouTube にて、ねこまど将棋チャンネルを開設し、次は第3回目です。
自分たちが知りたいことを、自分たちで伝えていくというシンプルな企画です。
今や情報が溢れている時代でもあり、キュレーションで軽く情報を得ることも簡単になり、情報への思い入れが少ない時代だと思うのです。だからこそ、情報の大切さに拘りたい。


次は何ができるだろうか? といつも考えています。
勝負だけじゃない将棋の楽しみ方を追求するのがエンジョイ勢だと思うし、
大人が棋力を上げていくにはモチベーションの維持と、総合力だと思うのです。
(子どもと成長方法は違う)





さあ、明日は何をしよう!
さあ、みんなで何をしよう!




2016年4月26日火曜日

人間将棋で駒になるのは、何将?

4月に入り、名人戦の番勝負も始まり、将棋イベントも多くなってきました。
私たち、ねこまどチームも大会やイベントなど積極的に将棋を楽しんでいます。

4月24日はイベントが重なった日となりました。

まず、私とリーダーが参加した相模原市将棋大会
 http://kanagawasyougi.sakura.ne.jp/k_event/sagamihara/index.html 

B クラスの参加者は 62名と、ローカル大会にしては大きな規模です。
結果は二人とも・・・
社団戦に向けて、早くも暗雲が立ち込めます


第3回Minerva交流将棋大会には2名参加
http://joshi-shogi.com/event/minerva/minerva_160424.html

















優勝はしなかったようですが、かなり善戦したようです。
イベントとしても楽しんだようです。



そして、天童 人間将棋
メンバー2人が駒になり、盤上で大活躍。
(阿久津棋士の先生のおかげですけどね)



天童の観光含めて、大いに楽しんだようです。

そんな人間将棋の駒となったメンバーからエピソードを聞いてみようというのが、
次回、ねこまど将棋チャンネル Vol.2 です。
4月30日 11:30 ぐらいからの生放送を予定しています。

twitter : @nekomado27 をフォローしておいていただければ、放送開始の合図を tweet にて受け取ることができます!

今回は、北尾まどか先生からも4月の米国訪問の様子をお聞きする予定です。
楽しみですね。乞うご期待!!


将棋、楽しいぜっ!

2016年4月5日火曜日

それが面白いなら、汗をかくのは厭わない : ねこまど将棋ミートアップ

先日、ねこまど杯企業将棋部団体戦にお手伝い兼選手で参加しました。

場所は、朝日ネット様の会議室をお借りしました。なんと、歌舞伎座タワー。
あいにく霧が濃い日でしたが、21F からの景色を眺めながら将棋を指すのは爽快です。


"ねこまど" チームは、いわば数合わせの寄せ集めで、社団戦チーム #27 メンバー、 #26 OB の O さん (つめつめロードの顔) と Shogiotome からという急造チームです。


(優勝したヤフーには全敗)

なぜか今回の大会は、いわゆる IT 系の企業ばかりが揃っています。
かくいう私も、また他の社団戦メンバーも IT や通信系の会社に勤めており、どう考えても電王戦に触発されて将棋を指すようになったとしか思えません。だって、私がそうだからw

当日の模様は、以下のページや、その先の Facebook にて閲覧することができます。


大会後の反省で、いつも口に出るのが実戦不足。

それを補いたいので、だったら自分たちで解決して行こうじゃないか、という思いで級位者将棋指しの集いをやってみたいと思っています。

ねこまど将棋ミートアップ


月1回でも良いので、平日夜に対面で将棋を指したいと思ってます。
シンプルだけど、それだけの企画です。
感想戦をしたり、分からないところを北尾先生に聞いたり、将棋のモチベーションを落とさないように他者の成長を感じたり、コミュニケーションから何か、また新しい事が生まれてくるといいなと。
そのために汗をかく役目が必要なのであれば、ねこまどチームで担っていきたいなと思っているのです。

先日始めた ねこまど将棋チャンネル も、楽しいこと伝えて行こうよという単純な思いが発端です。
人間って、単純ですからね。


もっと将棋を楽しみたい!


2016年3月13日日曜日

まるやまって誰? / ねこまど将棋チャンネル vol.1 を配信



2月のねこまど杯将棋大会のあと、北尾先生がねこまど株式会社の株主総会の予定があり、
また、その後、先生がフランスに行ってしまう、ということで先生を囲んでの打ち上げができてませんでした。

北尾先生の帰国を待ち、改めてスタッフで打ち上げをすることに。

3月になってから店を決めようと話し出したときに、
前からやりたいと思っていた動画配信をやってみようと思い立ち、
そう、いきなり思い立ち、じゃあ、やってみようということで話を進めました。

準備期間が約10日。

またしても、思い付き。良く言えばフットワーク軽い。

いろいろ準備を進めて、ようやく配信。
まあ、いろいろ反省点もあるのですが、無事に終わって良かったよかった。


で、
「みなさん、こんばんは。ねこまど将棋チャンネル 司会を努めます まるやま です。」

視聴者のみなさんは、まるやまって誰って思った事でしょうw
お前誰やねんって。
ええ、社団戦 ねこまどチームのメンバーで、ねこまど将棋教室のスタッフじゃないです。
つまり、ねこまどの客です。

この放送は、運営の私(くぼた)も含め、客がまわしてますwww

小さい居酒屋で客が野球チームつくちゃうパターン。
マスターが忙しいから、客が酒とか料理を運んじゃうパターン。

なので、多少のアレは見逃してくださいな。

面白そうなことは何でもやっちゃうスタイルでやってきますので、今後もよろしくおねがいします。








2016年2月14日日曜日

ねこまど杯将棋大会を終えて

2016.2.13 ねこまど杯将棋大会を東京 将棋会館にて行いました。
社団戦チームの一部は専任スタッフとして、そして、大会に参加という形で大会に関わりました。

まず、運営スタッフとしての感想としては、「とにかく、運営は大変!」 ということです。
特に手合い。
当たり前だが、将棋は終局のタイミングがバラバラである。将棋は二人で対局するものだから、一組の対局が終わったとしても、次の手合いをつけることができない。違う対局が終わるのを待ってもらう。そして、それを次々とこなしていくのだが、もちろん、同じ対戦を組むわけにはいかない。そうすると、再び待ちが発生する。あまりに対局数に違いが出てもいけない。そうすると、再び待ちが発生する。
大広間では A, B1, B2 のクラスの予選を行い、手合い係は全て兼任した。
それぞれのクラスの進行状況を見ながら、対局を進めていく。
ねこまど杯将棋大会は、ポイント制だから、すべての参加者が最後の最後まで予選の対局を行う。
2敗(あるいは1敗)失格制度は楽ではあるが、負けたら、その時点で敗者は去らなければならない。全ての順位をつけるための対局をつけることはできるが、いわば消化試合になってしまう。
ふんだんに時間があれば、総当たりもできるのだろうが、時間は限られている。


改めて、将棋って時間がかかるゲームなのだなと思いました。


次に大盤解説会。
今回、YouTube Live でも流してみましたが、良い機材を持っているわけではないので、普通の Web カメラを使って実施。音声がよくなかったのは、そのせいです。でも、このためだけに機材を揃えるわけにもいかないので、ありものでやってみました。
運よく、多くの聞き手参加希望者がおり、会場は盛り上がることができました。
一人一人に、もうちょっと長く聞き手をやってもらいたかったな、というのと、そもそも 10分30秒の大局の大盤解説はかなり無理があったようにも思いました。今後の課題です。





会場にはプリンタを持ち込んで、写真のプリントアウトもしました。
将棋は級位者ですが、カメラはアマ三段ぐらいはあるんです。レンズはカールツァイス 35mm です。
もうちょっと、一人ひとりに対して時間があれば、もっと良い写真が撮れたのですが、対局までの30分しかなく、全員分の撮影もできませんでした。


今回は、「将棋会館 対局室でプロになったつもりで将棋を指す」という事をメインのテーマにしていました。大きな大会というだけであれば、広い会場を借りるという手段もあったのですが、どうしても将棋会館でやりたかった、というのがコダワリです。

そんな我儘に付き合っていただいた参加者の皆さまには感謝、感謝です。


また楽しい企画を考えて、みんなで将棋を楽しみたいと思います。






2016年2月5日金曜日

ねこまど杯将棋大会 準備を進めてます

2月13日の大会本番まで、残り1週間ほどとなりました。
案外と準備作業が多いです。

そして、思い付きで特設 Web も作りました。
http://shogi1.wix.com/nekomado20160213


データとして無かったのが将棋会館の図面。
盤や机の配置などに必要なので、Excel で作図。ネット上での画像などを参考にしているので、大きさがアバウトです。
連盟で Visio データとか持ってないでしょうかね?




それから、心配なのは当日の天気。
某審判長に雪女疑惑があり、、雪が降ると搬入とか、いろいろ困るんですけど・・

何事もないよう祈るばかりです。